私がPEN-Fをひと月利用して感じた良い点,悪い点。
PEN-F

 

 

PEN-Fを購入してひと月が経った。
PEN-Fは今までのGR(RICOH),RX100M5(SONY)に取って代わり,私の「いつも持ち歩くカメラ」になっている。
ちょっと近所に買い物に行くときも,もちろん外出するときも,通勤時にもカバンの中に常に入っている。
以前のGRやRX100M5であれば,極端な話,ポケットに入れるとか,小さな肩掛けカバンやウェストポーチ的なものに入れて持ち歩くことができたけれど,PEN-Fの場合はそうはいかず,「常に」首からかけているか,なにかしら今までよりはちょっと大きめのカバンを持たなくてはならなくなった。
それはちょっと不便だし,今までは「スイッチON!」で構えることができていたのが,PEN-Fになってからは「スイッチON!」のほかに「レンズの蓋を外す」という,意外にも結構めんどくさい動作が加わった。
それでも全体的に見れば概ね満足はしている。

 

「価格相応の満足を得られているか?」と言われるとそれは正直まだ微妙なんだけれども・・・・・。
でもそれはどちらかっていうと「PEN-Fに満足していない」というよりは「PEN-Fの価格設定が高すぎて,その価格分だけの元が取れているか」っていう,ちょっと貧乏くさい理由が大きな理由の一つであると思う。

 

購入してから気がついてしまったんだけれども,自分が購入した時期の価格でいうと,PEN-Fを購入する価格でSONYのフルサイズミラーレス一眼を購入できてしまうのだ。
もちろん,大きさ重さが異なり,用途やそもそものコンセプトが異なるわけであるから,価格だけを見て,一緒くたに考えてはいけないことも重々承知はしている。

 

でも,大雑把に言ってマイクロフォーサーズの約4倍のセンサーサーズを持つカメラを購入できてしまうとなると,私のように腕のない素人カメラ好きにとっては,「画質」の面でメリットが大きいフルサイズミラーレスに「むむむっ!」となってしまうのである。

 

話が長くなってしまった。

 

とりあえずPEN-Fのいいところ,悪いところ。
あくまで主観である。

 

 

いいところ

シャッターの感覚
これはほんとに「個人の好み」によるところが大きいと思う。
身近にPEN-Fを所有している人がいるなら,ぜひ「静かなところ」でシャッターを数回押させて貰える機会をもらってほしい。
私は最初家電量販店でシャッターを切ったのだけれど,その時は「いい感覚だな」とは思ったのだけれど,それだけだった。
実際購入して,ちょっとした静寂でシャッターを切ったときの音と感覚・・・・これが大好きだ。
意味もなくシャッターを切ってしまう。

 

5段階5軸手ブレ補正
これは・・・・実際きいているのかいないのかわかるもんでもないけど,やっぱ「安心」って言う点で。
なんていうのかな「これだけ手ぶれ補正があってもぶれたら,もうそれは『はじめから撮るのが無理だった写真』だろう」みたいな潔さ,諦めをもてる。

 

 

わるいところ(改善してほしいところ,含む)

EVFの反応が悪い。
EVFを覗いた時に,液晶→EVFに切り替わるときのタイムラグが一瞬だけどある。
これはRX100M5でもほんの少しはあるけど,RX100M5は全然気にならない程度,PEN-Fはちょっと気になる。
一瞬「ん?」ってなる。


前面にある「カラープロファイルダイヤル」の反応が遅い。

例えば「モノクロ」に設定していて,「カラー」とかにダイヤルをひねっても,ちょっとの間モノクロのままで,「カラー」に切り替わるのまでにこれまたタイムラグが有る。
それが結構遅い。
カチッ,1,2,3,切り替わり,くらいある(←よくわからない説明)。

 

若干持ちづらい

 

露出補正ダイヤルにもロック機能をつけてくれぃ!
撮影モードダイヤルに「ロック機能」が付いてるんだけど,これ,「露出補正」にもつけてほしかった。
通常は露出補正にロックなんてつけないことが常識かもしれないが,かなりの割合で,カバンから取り出したとき,勝手に露出ダイヤルが動いているときがある。
「露出補正ダイヤルは撮影中よく使うから付ける必要ない」というご意見もあろうが,「撮影中は外しておいて,しまっている時に動かないようにする機能つけてよ。撮影モードダイヤルと同じ仕組みでいいから」って思っている。

 

AFの指定位置,デフォルトに戻そうよ!
自分は基本,「日の丸構図」で写真を取ることが多い。
であるので,デフォルトの設定での「AF位置」は対角線が交わる交点,つまり中央に設定している。
しかし,撮影時,なにかの拍子で違うところにAFがあってしまうと,それ以降,そのずれた位置にAFが来たままになってしまう。スイッチを切っても。
Canonはそういうことはない。これ,すっげぇ面倒。

 

動体に弱い。
OLYMPUS PEN-Fのホームページには,「思い通りの場所に瞬時にピントをあわせるFAST AF」
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/penf/feature5.html
なんてあるけど,これは悪意なく言って「嘘」。
動体にはほとんどついていけません。
よちよち歩きの子ども,よたよた歩きのおじさんとかならなんとか・・・・くらいじゃないかな?
犬猫はもちろん,スポーツ場面ではほとんど役には立ちません。
特に私はプロレスを撮影しますが,「室内&動体」のコンビは最悪です。
プロレスはリング上はかなり明るいのですが,それでもダメ。
驚いたのは,選手が動いていないときでも(選手紹介とか)AFがなかなか被写体を捉えてくれません。ISO設定変えたり,いろいろモードを試しましたがダメでした。
(選手が動いていないときはさすがに「最終的には」ピントがあうのですが,なかなかピントが合わない。動いているときは壊滅的にピントが合わない)
動体撮影はほぼできないと思ったほうがいいと思います。
メリーゴーランドみたいな「動いているけど,止まっている」ってのは大丈夫ですよ。たぶん。
(参考 m.zuiko 12mm F2.0レンズ使用時)
PROレンズなら大丈夫なの「かも」しれません。

 

レンズの種類が少ない
決して少ないわけではないのかもしれませんが,やはりCANONとかNIKONとかと比べると,少ない気がします。サードパーティーのものも含めてしまうと,「圧倒的に少ない」印象。
まぁ,そんなにレンズ集めてないんでいいんですけどね。
できれば,18mm~300mmを一本で済ませられるレンズが一つくらいはほしい。
CANON対応,タムロン製を持っているけど,すっごく便利だから。

 

SDカードがいれづらい,とりだしづらい
なんとかして。

 

安っぽい「革張り風味」(全体的にチープな作り)
これって本革なんでしょうか・・・・人工皮革な気がします。
値段の割には全体的にチープな作り。

 

使いにくいバリアングル液晶
「ひっくり返すと革張りで,ここにもOLYMPUSのこだわりが・・・」っていうコンセプトで,実際「それがいい」って人もいるのかもしれないけど,実際,液晶画面を見ずにあれこれするのは難しいシステムになっているので,結局「液晶の革張り部分」は見せず,常に「液晶が見えたまま」で使用しています。
それだったら,圧倒的に,(個人的には)チルト式が好き。
さささって液晶を動かしやすい。

 

「文句ばっかじゃねーか」って言われそうなんですが,まぁ結構気に入っています。
「価格の価値があるか?」と言われると「ない」と言っちゃいそうですけど,「価値」ってそういうものではないと思いますのでねぇ・・・・・
ようは自分が気に入ればいいわけで。
そこに価格でんでん,じゃない云々は議論の余地なし,です。

 

 

 

 

 

 

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